リテラリ・エージェントという仕事
2019年3月9日
アメリカでは、毎年何千社という出版社が新しく誕生しているわけですが、その背景には、自分も本を出版してひと儲けしたいと思う人が数多くいるからではないでしょうか。
「出版はビジネス」という意識が強いお国柄ですから、著者も出版社も、目標はベストセラーです。ただ、アメリカの出版社では、著者が直接持ち込む企画を受けてくれないのが一般的ですので、まず、「リテラリ・エージェント」と呼ばれる出版代理人に話を持ち込むことになります。
彼らは、かつて出版社勤務で編集や製作、販売などを経験して、出版の全般にわたって熟知しているので、企画のよしあし、売れる本づくり、出版社選び、マーケティング、販促の仕掛けなどで、大いに力を発揮するわけです。
本を出したいと考えている人に、ウェブを通じて呼びかけるのですが、その典型的なものをご紹介しましょう。社名は変えてあります。
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「いい本だから売れる、というわけではない!」
もし、あなたが本にしたい原稿をもっていて、ぜひ売れる本にしたいとお望みならば、いまがチャンスです。なぜなら、いい原稿を売れる本にすることが私たちの仕事だからです。
「ジョン&メアリ・アソシエイツ」へようこそ!
ジョン&メアリはリテラリ・エージェントです。出版社をはじめ、作家、流通販売会社と協力しながら、販売、販促、パブリシティ、流通など、あらゆる面において豊富な実績と信頼に基づいて出版をサポートします。
ジョン&メアリは、出版ビジネスでの20年以上の経験を活かしながら、リテラリ・エージェント業務を行っており、得意なジャンルとしては、生き方や成功術、ライフスタイルなどを含む自己啓発の分野です。
もちろんこのほかにも、法律、コンピュータ、不動産、ビジネス、金融、教育、小説、詩歌、健康など、さまざまな分野で数多くの本を成功させた実績を持っています。
もしいまあなたが、出版社を探していたり、販売方法を検討していたり、販促キャンペーンを計画中であったりしていても、私たちの仕事が、あなたの本が成功するチャンスを一段と広げることをお約束します。
ジョン&メアリの業務に関して、内容をお知りになりたいときは、まず左の目次をご覧になり、該当する項目をクリックしてください。
またいつでもお気軽に弊社にお問い合わせください。
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というわけです。将来のベストセラー作家をめざす人たちは、このようなウェブで、エージェントの経歴や実績、得意分野などを十分にチェックした上で、原稿を持ち込むことになります。 しかし、商業出版のハードルは高く、他方、著者に自費出版を勧める出版社も多数あります。ともあれ、だれでも作家(author)になれるチャンスはあるのです。